ガムプリントよりゼラチンプリントの方が楽らしい。

古典印画法に興味を示す。
にて紹介したThe Chiba System 千葉方式の論文を読んでみました。

もともと絵の具を使って好きな色のプリントを作ることができるということからガムプリントに興味をもって調べ始めましたが、ガムプリントの一般的な処方では「重クロム酸アンモニウム」とう毒劇物を利用するため、もっと安全な方法を探し始めました。
そこで見つけたのが「The Chiba System 千葉方式」です。欲しい情報は処方と処理方法なので論文の該当部分(Chap.4-3,6)を読んでみました。
ざっくり要約すると以下のようになるようです。

そもそもガムプリントとは異なる化学変化(モノマーに紫外線を当てて重合反応を起こしてポリマー化させるそうな……よくわからん)を利用します。
ゼラチンを使う処方と、アラビアガムを使う処方を実験した。
アラビアガムを使う処方よりも、ゼラチンを使う処方の方が簡単、きれいで良い感じ。

ゼラチンでの処方は以下のとおり。

  • 0.3g ゼラチン(論文中では「ゼライス」を使用?)
  • 0.1-0.8g 絵の具(論文中ではホルベイン透明水彩のランプブラック)
  • 0.15g クエン酸第二鉄アンモニウム(貧血用の鉄剤、栄養ドリンクにも入ってる)
  • 水をくわえて10gに。
  • 塩酸を加えてpH4にするとなおGood。

この処方でだいたい六切り1枚分。
手順は以下の通り。

  1. 支持体(紙など)の裏にまんべんなくゼラチンを塗布
  2. 支持体をガラスに貼り付ける
  3. 支持体の四隅を耐水テープ(ガムテとか?)で固定する
  4. 滲み止め(サイジング)として支持体表面に3%ゼラチン溶液を塗布
  5. 扇風機で乾燥
  6. 上記の処方で、ゼラチン溶解→絵の具、クエン酸第二鉄アンモニウム溶解
  7. 薬品を支持体にブラシで塗布
  8. はみ出たり、塗りすぎた分を別のブラシでふき取る
  9. さらに別のブラシで軽く表面をならす
  10. 太陽光で5分ほど密着焼き
  11. 0.3%過酸化水素水(市販のオキシドールの10倍希釈)に5秒ほど浸す
  12. 40度ほどのぬるま湯で未露光部分を洗い流す
  13. 扇風機で乾燥
  14. EDTA溶液に浸す(でも高いので省略可能?)
  15. 耐水テープを外して、裏面のゼラチンも洗い流す
  16. 扇風機で乾燥

多重プリントしたい場合は4から13を繰り返せば良いらしい。
意外と簡単かな、EDTA溶液を省けるかどうかが問題か。Fe-EDTA高いよ……。
ガラスはアクリルでも良いかな?ガラスだと間違いなく作業中に割る……。
絵具はホルベインではなく、贅沢に手持ちのウィンザー&ニュートンを使ってみようかと。
単層プリントならサイジングにアクリルジェッソ使えば紙以外(石、板など)にもプリントできそうだ。クリアメディウムなら多重プリントもいけるか?
ヒバ材へのプリントがしたい。けど、ヒバ材ってどこで売ってるんだろう。A5~A4程度の大きさの板材が安く買える店があるとよいのだけど……。

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