フィルムが惜しければフィルムを使え。

最近、フィルムネタで個人のブログをまたよくめぐるようになったのですが、よく見かけるのが

  • 最近フィルムが廃れている
  • フィルム好きなのに困るよ
  • でも最近持ち出すのはデジカメ

……珍しく毒吐きますよ。

ならフィルムを使え、と

仕事で使っているとか、すぐにWebにアップしたいとか、そういう理由があるなら理解できるのですが、プライベートの撮影、特に作品撮りとか、散歩写真とか急ぎでないものでも

「ついついデジカメをもちだしてしまう」

とか

寝ぼけているとしか思えない

入稿に使っていたプロがあらかたデジタル移行し、写真感材の需要は6割減となっている状態(参考:銀(シルバー)需要編(2):写真需要、デジカメ登場で減少も)。そりゃ、1回の撮影で何十本も、何百本も使っている人たちが移行したら半分以上もなくなっても仕方ないです。医療機関もデジタル化がすすんでますし。
これを受けて、現状大手フィルムメーカーはフジ、コダックの2社になってしまいました。コダックはわかりませんが、

「フジフィルムが写真事業を存続しているのは現社長の古森氏の意向が大きく、社長交代という事態になったら写真事業存続はどうなるかわからない」

という話をフジフィルム社員から聞いたことがあります。そりゃそうですね、極端なたとえ話なので語弊があることは百も承知で言えば、「あなたが今やっている仕事の給料が60%カットになったら、続けますか?」ということです。
やめたことで企業を責めるのは無茶な話で、企業は従業員の生活も守らないといけないので、ある意味まだ続いている方が不思議なくらい。
日本総研の調査によるとロールフィルムの国内出荷本数は2000年から2007年の7年間で81%減の8,670万本まで減少。営業利益も2007年までは順調に伸びていましたが、2008年で激減(参考:2020年、あなたの会社は存在していますか?)。フィルムで利益が出なくてもやっていける状態ではなくなりつつあります。昨今の経済情勢をみるに2009年も劇的な回復は見られないでしょうし。

この状況で割合としては少ないといえどもフィルム愛好のアマチュアまでもがフィルム離れしてしまうと事業終了を速めているにすぎません。
別にフジフィルムのフィルムを使え、というわけではなく、自分の好きなメーカーの好きなフィルムを消費することが、焼け石に水かもしれませんが消費者に出来る事業を継続させる選択だと思っています。

20090910-銭函散歩。
Minolta CLE, Canon 25mm/3.5, AE(F8), Kodak Portra 400NC

「フィルムが惜しければフィルムを使え。」への5件のフィードバック

  1. まさにその通り!!好きなら使え!言い訳するな!
    本当に便利で十分だというなら、グダグダ言わずにデジタルだけ使いなさい!

    ということで、自分はフィルム存続希望なのでmixiだけで募集していたイベントを
    Blogでも募集開始してみました。

    プロが使わない(使えない)ようになってしまった今、コアなファンだけでなく
    一般の人も使ってみようという、草の根的な活動しか方法がないと思うのです。

    そんなフィルムカメラ使ったことない人にも気軽に参加できて
    興味が持てるイベントとして企画してみました。

    詳細はBlogにて!(^^;
    http://d.hatena.ne.jp/tipokart/20090911

    1. おおおっ、ご賛同ありがとうございます。
      珍しく書き散らかしたので「けっ」と思う人が多いかな、と思ったのですが賛同いただけてありがたいです。

      フィルムに興味がないならデジカメメインになるのもわかりますが、作品作りとして考えるとまだまだデジカメでは物足りない……。作品作りを考えるとフィルムサイズを大きくしていった方が幸せになれます。

      散歩撮影イベント良いですね。ぜひ参加したいと思ったのですが、メインの撮影フィールドが下町なので公園がイケるかどうか不安です……。

  2. こんにちは、いつも拝見しておりました。
    まさにその通り!! と思いましたので書き込みさせて頂きます。

    私の場合、デジカメに毒されていた時代を過ぎて、現在は35mm、ブローニー、4×5と全てフィルムオンリーの生活をしています。私自身のフィルム消費量なんかは全体から見ればケシクズみたいなもんでしょうが、地道に使い続けるしかないと思って使い続けています。

    1. >rockcape@武者返し.comさん
      書き込みありがとうございます。
      「いつも拝見しておりました」の一言に感激です。

      メーカー側からは「社の信念として続ける」みたいな宣言がされていても、事業として最低限成立する間しか続けられないのは仕方がないと思います。だからこそ消費者が使い続けないといけないと思っています。
      今心配しているのは大手メーカーが使っているフィルム工場、機械の耐用年数を過ぎたときに設備刷新を決断するかどうか。ハンガリーのForte社が事業終了したのはKodakから中古として買い取った工場の耐用年数を過ぎたからという噂を聞いています。

  3. ピンバック: 武者返し.com

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