今回のデザインフェスタ出展のメイン写真はサイアノタイプに紅茶調色を施したプリントでした。
3月の御苗場@CP+でもサイアノ+紅茶調色のプリントだったのですが、漂白浴でのコントロールが難しく、強めに漂白したプリントで、かつムラのある色調になっていました(これはこれで味があって使いでがあるのですが)。
今回はネガの現像具合と漂白浴の薬液濃度を見直して、よりコントロールしやすい手順を整えました。ただし、露光時間が従来の漂白液を前提としていたためか、少々硬調に仕上がってしまうのが残課題です。
というわけでメモ。
- ネガ現像はPyrocat-MC 24度14分
- プリント露光時間は40分くらい
- サイアノ感光液はクエン酸アンモニウム鉄25g+水100mlと赤血塩10g+水100mlを配合
- 支持体への感光液塗布は露光の直前
- 4×5での密着プリントなら感光液は1ml程度で十分
- 現像は水に食酢少々(うちではリンゴ酢を使用)
- 紅茶は濃いめに出した紅茶に塩を一つまみ(ペットボトル保存で2カ月経過しても使用可能)
- 漂白浴は炭酸ナトリウム1%溶液(もしかしたら0.2%溶液だったかも)
- 参考サイト:
How to Tone a Cyanotypeリンク切れ - 調色前の発色は、デネブは黒に近い濃紺に仕上がり、コットマン細目はやや明るく、黄色がかった色合いとなる